駒田かすみ ~母として人として~
視察報告~コンパクトシティとセントラム


1月22日は富山市で、「公共交通を軸としたコンパクトなまちづくりについて」「市内電車環状線化事業(セントラム)について」、更に「北陸新幹線開業を契機とした富山駅周辺整備っ事業」の3テーマについて視察してまいりました。
コンパクトシティとセントラムは基本的に同じ部署が担当とのことで、一括で説明・質疑応答となったため、まとめてご報告したいと思います。

富山市は、平成の大合併によって市域が格段に広がった点や、車への依存度が高い地域が多い点、公共交通(姫路ではバス)の将来的な不安など姫路市と共通した点が多く、「公共交通の活性化」「公共交通沿線地区への居住推進」「中心市街地の活性化」を図ることで公共交通を軸とした拠点集中型のコンパクトなまちづくりを推進してられます。
ちょうど姫路市の総合計画でも多核連携型都市、という言葉で表現されているのと同じ方向です。

さて、そんな富山市の『多核連携』として姫路市と大きく違っている施策はといえばまちなか居住推進事業や公共交通沿線居住推進事業という形で、公共交通路線やその周辺エリアに住宅の建設や購入をする市民に対しての助成を行っている点。一般的にはなかなか『個人の住宅』への助成というものが難しい中で、一極集中型のコンパクトシティではなく、都市核・地域核・生活核というお団子を公共交通軸で結ぶという、『お団子と串』という形での取り組みは、姫路市にとっても非常に参考になるモデルでした。

また、その串を通すにあたっての市内電車環状線化(セントラム)は、一般の路面電車の整備に自治体が取り組む手法とはかなり違っており、『上下分離方式』での軌道整備がされていました。いわゆる『環状線化』のための軌道整備と車両購入は富山市が担当し、実際のセントラムの運航は富山地方鉄道が行うという形で、双方にメリットがあるという点では導入・運航へのハードルが下がっていることを実感しました。実際、前日にセントラムに乗った際にも、既存(富山地方鉄道とセントラム共用でもともと富山地方鉄道の軌道上)の路面駅の整備工事がされていたのですが、こちらの整備に関しては、国及び市の補助と富山地方鉄道の一部負担とで施工されているとのことでした。また、運行にあたってはラッピングやベンチへの寄付をドネーションプレートで表現することで、地域のサポートを明確にしたり、沿線店舗と統一感のあるラッピングなど、地域に根差したLRTとの印象を受けましたし、LRTが新幹線富山駅からそのまま乗車できる等の工夫も多く、将来的にはLRTの南北接続も計画されているなど、利便性の向上によって人口減少に歯止めをかけることができる傾向も見えました。

姫路でも、多核連携型都市を目指すわけですが、主核・副核とそれぞれの地域核・純地域核を結ぶ公共交通の利便性をはかるだけでなく、その地域で必要な『足』をどのような形で確保し続けるかも今後の大きな課題と思っております。