視察報告~弘前市『まちづくり1%』と『こどもの広場』

7月13日~15日にかけて、会派『市民クラブ』で弘前市・大館市・盛岡市に視察研修に行って参りました。初日の13日は、弘前市の『市民参加型まちづくり1%システムについて』と『駅前こどもの広場』について。
まずは『市民参加型まちづくり1%システム』についてですが、これはいわゆる市民協働参加型事業として、姫路しても実施されているものに近いのかな?と思いつつ話を伺ってビックリ!!
まず第一に予算規模が全然違いました。一事業あたりの最大補助額が50万円というのは同じなんですが、姫路市で採択されるのは6事業のみに比べ、弘前市は当初『個人市民税の1%』の約6,000万円からスタートして、実際の応募状況に応じて現在の予算額は3,000万円とのこと。採択の数に上限を設ける形ではなく、内容さえ良ければ補正で追加予算も組めるという柔軟さに驚きました。
第二に、採択に当たっての選定委員のメインが大学教授などの識者メインではなく、市民がメインで、しかも採点基準に則って一定以上をクリアすれば採択されるというシステム。これは、市民参加型という原点が、市民が市民の為にやりたいことを市民が判定するという、理にかなったものだと感じましたし、また判定にあたった方が実施に当たって『判定』に特化するのではなく『応援』という気持ちで採択できるようになっていることで、市政全体への参加意識が醸成できるように感じました。
第三には、同じ内容に見えても発展性を求めている点。マンネリ化ではなく、毎年良い方向への舵取りが求められるし、不採択であってもどの部分を改善すれば良いかが明確になる上に、年に3回の募集回数がある事で利便性も高くなるため、実際に応募しやすい環境になっていると思いました。
こんな風に『市民参加』が身近になる非常に良いシステムとして、今後姫路市で市民参加型の共働事業を考える際に是非参考としていくべき事例と思いました。
市役所から移動して『駅前こどもの広場』は、商業ビルにある弘前市の施設です。以前視察に行った前橋市と同じように、市役所の出張所機能や高齢者対応の機能も含め、駅前の商業ビルの中にこどもの遊び場や託児施設が設置されていました。
…とは言え、商業施設のオマケ的な、雨天時や冬の雪で外でこどもが遊べないという点に対応しているだけではなく、それ自身が『目的』となるような立派なものでした。伺ったところによると、お父さんと赤ちゃんだけで利用される方もおられるため、授乳室の他に給湯室が利用できるようになっていたり、親子トイレにベビーシートに座れない月例の赤ちゃんも利用できるようベビーベッドが設置されていたりと、当初はお母さんと子どもを想定していた以上に活用されているとのこと。また、おじいちゃん・おばあちゃん世代がお孫さんを連れてこられる事も多いので、高齢者向けの健康相談施設と併設されているメリットもあるようで、羨ましくなりました。
個人的には、イーグレ姫路の2階部分がこのような親子連れ対象の施設になれば、3階の男女共同参画センターや4階の国際交流センター・人権啓発センター等と連携して、活用できるのに…と思いますが、その前にイーグレの駐車料金をなんとかしないと、閑古鳥が鳴く光景は変わらないかも…と思ってしまいました。
当日の写真が沢山なので、こちらでアルバムにしました!

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