視察報告~八王子市障害者差別禁止条例

25日は午前中に、八王子市で「障害のある人もない人も共に安心して暮らせる八王子づくり条例」、通称として「障害者差別禁止条例」について視察研修でした。

八王子市は、昨年に障害者差別禁止法が施行される4年も前の平成24年から、障害者差別禁止条例を施行されており、制定に至る迄の過程について、更には国の障害者差別禁止法を受けての改正に関して教えていただきました。
この条例に関して、個人的に見習うべきと感じたのは、市民への周知体制。イベントで条例周知を図っていたものから、いちょう祭りという地域イベントに参加する形で体験やクイズを行うという形に転換したことで、参加者数が初年度の2.37倍、最低時の6.8倍にまで増えている点でした。姫路市でも、それぞれ独自のイベントで条例の周知を図ることがありますが、『もともと人が集まりやすいイベント』の場面で『体験型』のイベントを行う事で周知を図る方が、効率的だということを如実に物語る事例と思いました。
そして、条例施行以降、毎年数件ずつでも相談が寄せられているという点にも注目しなければ…とも。
余談ですが、条例のパブリックコメントに関して、全ての漢字にルビが振ってあることや、条例のパンフレットに音声コード(視覚障害者や高齢者のために文字を読み上げるためのコード)が付けてあることに感心しました。ただし、この音声コードについて、表紙に説明があれば、更に良かったのでは…とも。何故なら、普段、音声コードに触れる事が無い人にも、その存在が周知できるし、今後何らかのパンフレット等を作成する際に、音声コードを付けようという方が増えれば、それだけでも一歩前進だと思うから。
姫路市で同様のパンフレット等を作成する際には、是非、明記できるようにしたいと思います。

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