18日の午後からは、佐賀県の子ども・若者支援について視察させて頂きました。
こちらで、子ども・若者支援と聞いてそれまでに思っていた「支援」とは違う「アウトリーチ」の本当の意味を考えさせられました。全国でも、もちろん姫路でも「若者サポートステーション」や「中間就労支援」などは展開されていますが、本当に「個別対応」までできているのか、その人だけでなく「周辺環境(人間関係や金銭関係など)」を含めた形での取組みになっているのか、という面をきちんと考えなければ、表面を取り繕っただけで実際には何も変わっていないのでは無いか、という現実を突きつけられた気分でした。
チーム構成も『ありとあらゆる職種がそれぞれの意見を持って、本人にきちんと寄り添う』とひと言で済ませる事が出来ない内容で、一つ一つの事例が前例化しないことの重要性も感じられました。そして、その本人ときちんと話が出来る関係を築く為にできる限りの情報をきちんと集めるだけでなく、本人にとって受け容れやすい環境を先ず作るという姿勢は、これまでの支援の中では重要視されてこなかったのではないか、と思うと誰の為の支援なのか、という疑問が。
この活動を全身全霊をかけて出来る人材が、全国にどれぐらいいるのだろう?佐賀県だけではもったいない!と真剣に思うと同時に、アウトリーチの難しさをひしひしと感じました。さが若者サポートステーションは、大人の責任を言葉ではなく、肌で感じる場所でもあり、自分自身が困った経験があるからこそアウトリーチに取り組む次世代が育ってくる場所にもなっているように思いました。
そして、このように役所という制約の無い形だからこそできる活動を、県としてバックアップするという形は最適なのだと…。姫路でもこのような情熱を持って取り組まれる方がおられたら、是非全力で応援させて頂きたい!と思います。