視察報告~益田市・地域医療の確保と医療体制の充実

5月9日の視察は島根県益田市。姫路市の人口1万人当たりの医師数が18.5人に対して23.8人、病院・診療所数では姫路が8.4箇所に比べ12.6箇所と医療の充実が目に見えています。その秘訣を教えて頂くことに…。
実際には、医療危機の窮状について現場からの訴えを受けて、特別委員会が立ち上がり…という流れは、どこの自治体でもそれほど差があることではなく、スタート時点は同じのように見えましたが、最初は議会がセッティングを行った市民の会が、その後独立して行動をしておられるという流れは、とても『住民参加』に繋がっているように感じました。
また、施策として『守る(支える)』『招く(呼び入れる)』『育てる(育む)』を3本柱に、『学ぶ(市民・病院・議会・行政がともに)』『連携する(市民・病院・議会・行政がともに)』という考え方での事業展開は具体的で、誰が・何を・どうすればいいのか、が分かりやすいものでした。その中で、結局は『人と人とのつながり』によって、医師と行政や市民との間の敷居が低くなり、地域医療を守る体制作りに役立てておられるということが非常に印象的でした。
更に、24時間の電話対応の委託や、医師の募集に関してレジナビなどを活用するといった新しい手法を取り入れておられる点で、非常に参考になりました。
姫路での救急医療は、3月の製鐵記念広畑病院の救命救急センター開設により一歩前進と言ったところですが、どんなことでも利用する側の意識の向上も含めた取り組みを行わないと受け皿が増えるのに合わせて件数も増えるという事に繋がりかねません。このあたりも課題としていかないといけないですね。

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