路上駐輪場社会実験

11月5日から、姫路駅北側の歩道上の色々なところで、路上駐輪上の社会実験が開始されました。
この路上駐輪上については、私が市議会議員に当選以降、本会議の質問のたびに設置を求めてきたものです。
これまでにも大手前・中央・駅西と『地下』駐輪場は整備されておりましたし、またその利用についても促進・啓発が求められておりましたが、なぜ『路上』にこだわったか。それは、まず自転車を利用される方の、利用形態によるものです。
自転車で駅前を利用されている方の内、通勤・通学の方は常時駐輪施設を必要としておられるため、きちんと駐輪場を利用している場合がほとんどだと思われます。しかしながら、姫路駅周辺(特に北側)で問題となっている不法駐輪のほとんどは買い物等の一時利用であり、短時間であるが故に『地下』駐輪場は利用が難しいのが現状です。その理由として、主なものは下記のような内容ではないでしょうか?
1. 日常の買い物(内容にもよりますが30分~60分程度まで)の度に、駐輪代を払うのはもったいない、という意識がある。
2. 買い物をした荷物を持って駐輪場まで歩いて行き、地下から荷物と自転車を持って上がってくるのが大変だし、時間がかかる
3. 地下駐輪場の出入り口が分かりにくい
4. 地下駐輪場から目的の店舗までが遠い
5. 地下駐輪場のラック(レール)への自転車の出し入れが大変
6. 子ども乗せ自転車の場合、子どもを連れて地下から上がってくることができない
7. 高齢等の理由で重い自転車を、地下駐輪場の出入り口の坂道を押して上り下りをするのはふらついて怖い

日常の買い物で自転車を利用している立場で見てみると、地下駐輪場を利用するには沢山の困難があり、毎回、このような困難を乗り越えて、駐輪場代を支払ってまで地下に駐輪したい人はあまりいない、という事になってしまいます。もちろん、大事な自転車を雨に濡らしたくないとか、盗難防止のためにも人がいる駐輪場を利用したいというユーザーもたくさんおられますが、日常の足として活用している方は、大抵の場合、家計を預かる立場でもあり、1円でも安いところを目指して買い物に行っているにも関わらず、駐輪場代を払うとその努力分が消えてしまう可能性だってあります。
そして、短時間であるが故に、店舗の近くでの不法駐輪へと繋がっているのでは、という主張をさせて頂いて参りましたが、この11月5日より社会実験として、姫路駅北側に『路上駐輪場』が設置され、一定時間までは無料で利用できる形に繋げることができました。
もちろん、路上駐輪場以外の駐輪禁止区域での不法駐輪に関しては、即時撤去されますが、9月1日より始まった大手前・中央・駅西の地下駐輪場での2時間無料の社会実験とともに、きちんと周知し、活用して頂くことで、姫路駅周辺の自転車のマナーの良い活用が進められるよう、今後も取り組んで参ります。

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