視察報告~焼津市・環状交差点について

8月21日は焼津市の環状交差点(ラウンドアバウト)の社会実験について視察させて頂きました。
ところで、これまでにも国内(もちろん姫路市内)には沢山の『ロータリー』が設置されています。駅前などでは、ロータリーを通ったことが無い方を捜す方が難しいかもしれません。
では、ロータリーとラウンドアバウト、同じ円形をしているけれどいったいどこが違うのか?
実は『通行方法』に違いがあります。
ロータリーでは『環状部に新入してくる車』に優先権があるので、円形の部分を走っている車は、入ってくる車があれば止まって待たなければなりません。
ラウンドアバウトでは『環状部を走っている車』に優先権があるので、円形の部分を走っている車はぐるぐると止まらずに回り続けることが可能で、入ってくる車は環状部を走ってくる車が無いタイミングであれば一時停止無しの徐行で通行することが出来ます。
実際の通行の様子(動画)はこちら→ラウンドアバウト
9月1日からの改正道路交通法の施行によって、ラウンドアバウトが正式に定義づけられ、信号が不要な点で防災上の利点もある事などから国内で15箇所が新たに『ラウンドアバウト』としての運用が始まります。
さて、そのラウンドアバウト、9月1日からの改正道路交通法上でも『環状交差点』となる為、8月21日の視察の際にはその準備が着々と進行している最中でした。
焼津市でラウンドアバウトの社会実験を導入するきっかけは『見通しの良い直線道路』での交通事故防止の観点とのこと。
社会実験に至るまでに近隣の自治会への通行方法等の説明をはじめ、アンケートの実施など、詳細にデータを取得された結果、実施に交差点の走行速度が『遅く(=安全に)』なって交差点全体の印象が『良くなった』と約6割の方が回答されるなど、安全面でのメリットは高い模様です。
反対に、少数ではあるものの近隣地域外の利用者からは分かりにくい等の悪くなったという意見もあったとのことで、国内での設置が拡がれば通行される方の『とまどい』も減ることから、今回の改正道路交通法施行後の検証内容も注目すべき点と思われます。
実際に、東日本大震災で被災した宮古市では、災害時にも信号(電気)が不要で通行できるとしてラウンドアバウトの採用を震災復興計画として位置づけることとなっており、姫路市内でも『信号までは…でも、危険』という箇所で導入できるところがあるのではないか、と考えています。
今回の視察前にはラウンドアバウトの適用は『変形交差点(5差路等)』が主流では…?と勝手に想像しておりましたが、実際には一般の交差点での危険箇所にも適用できることがわかり、非常に有意義な視察となりました。

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