コンパクトシティとセントラムの後に視察させていただいたのは富山駅周辺整備事業について。こちらも姫路駅同様、中心市街地の南北を分断する形となっていた富山駅を北陸新幹線の開業に合わせ高架化する形で南北都市軸の形成を図るという点で姫路市と共通しています。
そんな中で、一番の特徴は、南北自由通路と平行・一体化した形でLRT(路面電車)が高架下を通り、多目的デッキから駅の中を見渡すことができるように、という発想だと思われました。また、南北自由通路の中でフロア・シャンデリアや、高架下停留所(LRT駅)という存在が豪雪地帯での駅のあり方を象徴しているように思いました。さらに、トランジット・ライティング・ウォールという富山の工芸ガラスを生かしたアートガラスパネルは、無機質になりがちな駅に華やかさをもたらす存在に…。
今後も低未利用地等の活用を含め、更に変化していくことが予想される富山駅周辺ですが、市民の利便性・快適性(ミストシャワーや融雪路等)を含めた形になっていることから、姫路駅南口の駅前整備にあたって、利用者目線での利便性や暑さ・寒さ対策なども含めて考えてみる必要があると思いました。