7月9日から11日にかけて、会派視察で横浜市・会津若松市に行ってきました。
とはいえ、日程の都合上、9日は移動のみで、実際は10日・11日にお話を伺いました。
横浜市の市立高校の専門コース・学科ですが、H26年度からスタートとのことで、現段階では準備中の状況をお聞きしました。
具体的には、横浜市立戸塚高校に音楽コース、横浜市立横浜商業高校にスポーツマネジメント科を設置するとのこと。
ところで、『コース』と『学科』の違いって、あまり馴染みがないですよね?
我が家は上の二人が姫路工業高校に進学し、末っ子はサッカーの為に日ノ本学園に行きたい、と言っている関係上、学科とコースの違いはよく分かっていたのですが、『学科』は最初から専門学科としてのカリキュラムが組んであり、『コース』はいわゆる普通科の中の一部を専門教科として組み込んだカリキュラムと考えておけば、間違いはないと思っています。
その中で、戸塚高校は『音楽コース』とのこと。もともと吹奏楽部が活発で、その特色を活かして音楽活動を通して地域との連携を図り、社会貢献を行うことを目的として掲げられていました。あくまでも音楽家(ソリスト)を養成するのではない点や、単位選択制の為、最終学年(3年生)で音楽専門科目か普通科選択科目かを選べるというのも、実際に人生を考える時期では必要なこととしてとらえられている点は、見習うべきところと思われます。
横浜商業高校のスポーツマネジメント科は反対に『学科』として、地域におけるスポーツ振興の担い手を作り、将来の社会的・職業的自立という面を含んでおり、専門性が高いものでした。こちらは、最初に商業高校を選択する時点で将来を見据えた取り組みという特色が明確化されているように感じました。
横浜市のコース・学科案内には『未来は自分で作る』というフレーズが書かれており、子どもたちにも『親が言うから』『先生に勧められたから』という理由で高校を選んだり、学力の輪切りで『行けるところ』に進学をするのではなく、『自分の将来を見据えて、高校を選択してほしい』という願いが見えました。
姫路市立高校にも、サイエンスキャリアコース、国際文化科、健康福祉コースという形で特色ある学科・コースがある中で、子どもたちが主体的に自分の将来を選択していくための下地作りにも力を入れる必要性を感じました。