視察報告~千葉市・オープンデータの活用事例など

2月5日には千葉市で『オープンデータ・ビッグデータの活用』とその事例である『ちばレポ』について視察させて頂きました。
『ちばレポ』に関しては、昨年の本会議質問でも取り上げさせて頂いた様に、私にとっては非常に興味深い題材でしたが、メインがデジタルなICTのトピックでしたのでなかなかアナログ世代の方にはハードルが高かったように感じました。

まずはオープンデータ・ビッグデータについて。
オープンデータとは、これまでも公開されている統計情報や天気予報など、簡単に言えば『ネット上で検索可能な一般的に誰でも扱えるデータ』で、ビッグデータは例えば車の混雑状況などのように『分析によって活用が可能になるデータ』です。大勢の方の中ではマイナンバーなどのデータの漏洩等の心配をされている方もおられるかもしれませんが、こちらは『クローズドデータ』ですので、活用範囲には含まれていません。
活用に関して、印象的だったのはインフルエンザ等の流行状況を参照したり、発症したら登録したり、ということで市内のインフルエンザ等の流行のリアルタイムのマップを表示させるシステムなど、『双方向での活用』という面。これまでのオープンデータの活用事例では、一方通行(発信者が固定されている)が多かったように思うのですが、利用者も参加できるシステムというのはSNSが浸透してきた現状を顕著に示しているように感じました。
また、ビッグデータの活用でも、今後ウェザーニューズとの連携によって健康への影響に関して発信できるシステムは、既に一般的に『健康予報』といった形で簡単な予報について出している部分についてのデータの精度UP等も含め期待できる面でもあると思われます。この時に利用される受診データなどは、個人情報を消去した形で大学との連携の上で分析が行われるということで、今後も事例として増えてくるのではないかと思われます。
また、ちばレポに関しては、本格実施からどれぐらい浸透したのか、更にはどのような層が参加しているのかというのが、私にとって興味深い所でした。
本格実施以降のレポート送信者の3/4が男性、しかもそのうち30代~50代が約7割で、送信時間帯が『通勤時間帯』と『昼休み』そして『夕方』が多いというのは、これまで街の様子で気になる点があっても『市役所への電話』や『メールの送信』などまでには至らなかった方が気軽に市政に参加できるようになった状況を如実に表しているように思いました。また、電話やメールと違って、同じ箇所について『誰が連絡したか分からない』から重複して連絡するとか、『連絡先が分からないからそのままになってしまっている』という状況から、『簡単に連絡できる』上に『現在の対応状況が分かる』という形になっており、市民の協働意識の醸成や、市政への参加意識の向上に繋がっているそうで、やはり姫路でも実施したい!という思いが強くなりました。
そして、それを後押しするような状況というのが『コスト面』の問題。予想していたよりも遙かに安く、しかも短期間で導入可能との事でしたので、早急に要望していきたいと思います!

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