12日は帯広市産業振興に関してとフードバレーとかちについての2本のテーマでした。
まず産業振興に関しては、条例制定からビジョンの策定という2段階で行われ、その後現在も産業振興会議が継続されているとのことでした。その産業振興に関しては、昭和42年の「帯広市中小企業振興条例」の制定から時を経て、内容を改正して平成19年に「帯広市中有小企業振興基本条例」となったとのこと。その中で中小企業者・市長・市民それぞれの協働に関しての役割の明確化が行われたことで、帯広市産業振興会議でビジョンの効果的な推進方策が検討されているということを伺いました。
何よりも驚いたのは、市民の皆さんの実感として、まちづくりアンケートの結果がビジョン策定時から毎年右肩上がりに『活気があると思う』という肯定的な意見が増えているということ。そしてそれを裏付けるように法人市民税額が伸びていること。更には、農業において後継者がいて、耕作放棄地が無い、食糧自給率が1249%等と非常にうらやましく思いました。
今後の地方創生との関連性を考えても、このように元気なまちを作っていくことは必須課題に感じます。
そしてもう一点のフードバレーとかちについては、こちらも『発想の転換』によって『帯広』ではなく『とかち』という形で勝負をしている点が、『姫路』ではなく『はりま』という観点での連携に通じる物があるように思いました。考えてみればチーズなどで十勝という言葉はCMでも聞きますね。
そんな中で、食糧だけでなくその『価値』を創出するという考え方での民間企業との包括連携協定や、人材育成など、どちらかと言えば攻めの展開というのは、地方自治体では珍しい一方、これに魅力を感じて人口減少幅が抑制されているという実態も併せて考えると、チャレンジはするべきなのかな?という気がしました。
フードバレーとかちは、食だけでなく、地方創生にも役立っている…というのが感想でした。