11月4日の神戸新聞に、ドナー休暇制度について掲載されていました。以前から本会議質問や予算要望等で、姫路市としてドナーへの助成制度を求めている理由として、ドナーになり得るのはサラリーマンだけではない事が挙げられます。
大企業であれば、勤務先にドナー休暇制度があれば、有給休暇として扱われ、収入の心配はしなくて良い場合が多いと思います。
でも、中小企業等でドナー休暇制度がない場合は自分自身の有給休暇を使うか、場合によっては無給での『欠勤』扱いになります。企業側も代わりの人材の手当ができない可能性がある為、休暇自体を認めないかもしれませんよね。そうなった場合に、中小企業を含めた形でのドナー助成制度があれば、ドナー休暇制度を導入してもらいやすくなります。
また、自営業の場合には、ドナーとなる事で、事業活動を『休まざるを得ない』にも関わらず、その間の金銭的な保証が無ければ骨髄提供しようという気持ちにもなれません。ドナーへの助成制度があれば、少なくとも提供に必要な期間の最低限の収入を確保できることになり、提供に踏み切れるのではないでしょうか?
また、専業主婦等の外で働いていない方についても、家事等の無償労働の引き受け手がなければ提供したくともできませんが、ドナー助成制度があれば、無償労働部分を『委託』する費用も確保できます。日常は金銭的に評価されない家事等の無償労働を家族が見直すきっかけにもなるし、安心して骨髄提供に臨むことができるのでは?と思います。
姫路市に予算要望の際にドナーへの助成制度の新設を要望すると、毎回『姫路市としては職員に対するドナー休暇があります』という回答なのですが、世の中は給与所得者だけで成り立っているわけではなく、それ以外の方も含めて骨髄提供しやすい社会にする事が一人一人の『命を大切にする』社会だと思っています。