視察報告~気仙沼市・市民協働参画による被災地復興

7月6日~8日に、市民クラブ・民主党会派での行政視察に行って参りました。今回の大きなテーマは『市民協働参画』の視点といえると思います。

7月6日の視察は気仙沼市での『民間企業・市民の行政協働参画による被災地復興施策について』…気仙沼市震災復興市民委員会の設立過程やその活動を通しての協働効果、東北未来創造イニシアティブとの関わりなどについて教えて頂きました。

気仙沼といえば、リアス海岸の漁師町ですが、復興計画策定時の集団防災移転案が気仙沼市からの提案ではなく、まず地域から集団移転の制度を見つけ、それに併せて移転先となる地権者への交渉も自主的に済ませたというのをお聞きして、役所がなんとかしてくれるのを『待っている』だけでなく『自分たちで動く』という協働参画の根幹となる風土があったことが一番素晴らしい点では無かったかと思います。

自分たちの街を自分たちの手で復興する、という気持ちに行政が応える形での申請というのは、震災後の混乱の中ではなかなかできることではないと思われますが、一つの地区が始めたことで他の地区へも波及していったという事例は、まちづくりにおいては姫路でも見習うべき点はおおいにあると思われました。行政が地域のまちづくりの要望に併せて、整備するのに必要な国の支援策を調べて準備をして、申請を行うというのは非常に地域のニーズに合っているし、また愛着にも繋がる面でしょう。

また、復興の延長線上に『地方創生』に見合う形の課題が明示されていて、水産資源の活用等、地域の経営者を巻き込んだ意識改革である『経営未来塾』の取り組みも、結局は人口問題への挑戦でもあり、非常に印象的でした。…と同時に、震災というきっかけによって、それまでの意識にあった『枠』から脱却して、新しい発想でやれることができるようになった、という面は非常に大きな変化にも思えました。

これからの復興が楽しみな反面、いざという時に姫路で同じように『自主的に』どれだけの方が動けるのか、また『動きやすい環境を作れるのか』といった面について考えさせられる視察でした。

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