視察報告~札幌市立地適正化計画

2月6日~7日にかけて、札幌市の立地適正化計画について、建設委員会の行政視察が行われました。
ところで、立地適正化計画って何ぞや?という方もいらっしゃるかと思いますが、これは国土交通省で定める都市計画の一環で、コンパクトシティ化によって市民生活が持続可能な形を、という意図から市街化区域の中でも居住誘導区域を設けて、そこに様々な施設等を集約して都市機能を維持しようとするものです。簡単に言えば、居住誘導区域の中に皆住めば、歩いて用事が済むので、どんどん集約していきましょう、という形。

姫路で考えると、実はH22年度の市街化区域の居住人口は約84%、調整区域・年計画外区域の居住人口が15.8%であり、多くの方が調整区域で生活をしているため、立地適正化計画を策定する上でどのように調整を行うのかが鍵となってきます。その為に、既に施行されている自治体の状況を確認するのは非常に重要なのですが…。
札幌市は明治以降の開拓によって『計画的に』開発された地域であり、駅を中心として碁盤の目に道が通り…という土地柄なのは、大抵の方がご存知の通りです。そして、当然市街化区域に居住されている方がほとんど…。H22年の統計では、人口の98%以上の方が市街化区域内で、市街化調整区域には1.3%しかいらっしゃらないという事でした。もう、前提からして姫路市とは違いすぎて…(^_^;
更に姫路との大きな違いは、先祖代々の土地、という観点が非常に薄いこと。
その中でも、開発団地内での高齢化率が上がり、小学校の統廃合も進んでいるとのことで、小学校跡地の活用なども参考となる点が多々ありました。個人的には、小中一貫教育や義務教育学校の導入なども含めて検討することで、人口減少に歯止めをかけることができるのではないか…という思いがなかった訳ではありませんが…。
前提条件として、地下鉄がメインの交通網で、更に開拓によって広がってきた札幌という街と、気候が温暖で播磨国風土記の時代から連綿と土地に愛着を持って暮らしてきた播磨とでは条件が違いすぎる中でも、再開発という面での共通の課題はある、という事を実感するとともに、播磨地域にあった施策を考えていくことの重要性を再認識しました。

また、視察に合わせて、札幌市の中央地下通路の現地視察も行いましたが、雪のある街らしく、地下街が非常に発達しており目抜き通り年tの役割を果たしていました。姫路で言えば大手前通りの再整備が始まりますが、完成後に同じような賑わいを構築できるかどうかが鍵になりそうです。

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