7月12日の午前中は、富山市立図書館を視察させていただきました。
富山市立図書館は『図書館らしくない図書館』で、建物の外観からして「これが図書館?!」という感じでした。
開館時間前に到着したのですが、明るくて広い上に既に開館待ちの方がロビーで新聞や雑誌などに目を通していらっしゃいました。内部は書架の高さが低めで圧迫感がないし、硝子張りで外が見えて気持ちよく、ガラス美術館が併設されていて図書館にいるのか美術館にいるのか…錯覚を起こしそうな感じでした。
勿論、貸出システムは最新で貸出図書の検索が楽なだけでなく、予約している図書の受け取りもカウンターではなく、自分でタッチしてセルフで可能な形。子ども向けの階では、子どもの目線にあわせた工夫もあり、至れり尽くせり。しかも全体としてゆったりとくつろぐ事ができる雰囲気は「活字離れ」ではなく「活字大好き」な環境に繋がりそうです。視察の当日も、小学生の皆さんが、図書館学習という形で来られていて、目を輝かせて図書館を見学していました。
更に、雑誌類の「スポンサー」制度は、図書館の経費節減だけでなく、近隣企業の地域貢献にも役立つだけでなく、その企業が広告したい雑誌のスポンサーとなる事で、地元の消費者へのアピールも可能という面白い制度だと思いました。
姫路市の城郭図書館も、書架の蔵書数や、立地、城郭研究所との併設による手狭感など様々な問題があり、会派としてもそのあり方を考える必要性が高いと認識しています。中央図書館という形が求められている面もあり、今後の参考として非常に勉強になりました。