視察報告~高崎市・徘徊高齢者救援システム

7月13日は高崎市で徘徊高齢者救援システムについて伺いました。
高齢者の徘徊に関しては、以前の勤務先である医療法人でも、利用者様が自宅を出て予想以上の距離を歩いて行ってしまうことがあり、一斉メールなどの活用で捜索を行なったり、GPS端末を御守りという形で持って頂いたりという対策をしてきていましたが、GPS端末や携帯電話などは「置いて行ってしまう」という問題も多く、なかなか有効な対策が難しいのが問題でした。
ここ数年では、広域連携による捜索なども視察させて頂きましたが、高崎市では主に『靴にGPS端末を埋め込む』という形で対応されていました。認知症による徘徊の際に「靴を履かずに歩いている」という状況であれば、誰が見ても「おかしい」と通報に繋がると思いますが、そうではなく「散歩をしている間に道が分からなくなって、そのままどんどん進んでしまった」というような場合にも対応可能な点が一番のメリットだと思います。
そして、ご家族などが捜索を依頼して場所の確認が取れた段階で、必要に応じて警察などと連携して救援することができるというのは非常にありがたい形に感じました。基本的に機器の設置料と利用料は市負担で、靴と充電に必要な電気代のみというのも市民にとっては助かる点ですね。
一つ心配していた機器の大きさですが、私の靴サイズ(22cm)でも対応可能という事で、ほとんどの方が利用可能な点もポイントが高いように感じました。ただ、惜しむらくは靴のデザインがどうしても限られてくる事…。お洒落を楽しみたいという方にも対応出来るようになれば、これほど心強い物はないと思いました。

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