7月15日は浦安市立中央図書館において、浦安市立図書館の多角的連携に基づく運営施策について伺いました。
浦安市では、全ての住民の方が徒歩10分圏内に図書館があり、一人あたりの平均貸出数が12.8冊と非常に図書館の利用が活発であったという背景から、市立図書館の多角的連携が行われてきたとのことで、非常に『図書館らしくない』イメージを受けました。
例えば、絵本コーナーでは人気の絵本が副数冊ずつ置いてあったり、書庫棟の一部が開架式になっていて通常の図書館と同様に見る事が出来たり、レファレンス室で調べものができたり、ラウンジが設置されていてそこで簡単な飲食が可能だったり、wifiがあったり…良い意味で『公立図書館』らしくない状態でした。
また、病院サービスや、宅配での図書貸し出しサービス、児童への読み聞かせやストーリーテリングなど、誰でも利用しやすいようにとの工夫がされているだけでなく、大学との連携なども含め、沢山の方に本に親しんで貰うための施策が充実していました。
以前、武雄市のiPadでの図書の貸し出しサービスについて視察した際にも感じた事ですが、図書館の本質は『市民が』本を借りやすい、という事に主眼を置かなければならない、という点をきちんと踏まえて、従来の『公立図書館』 の枠にとらわれない運営をされている点が、先進事例ならではの部分であり、姫路市の図書館にも求められる部分ではないかと感じました。
姫路市では『図書館』だけでなく『文学館』もあり、前回の質問の際には、私自身、このような施設の連携によって市民がより利用しやすい状況を作り出していく必要性を訴えて参りました。独立した施設が、その特徴を活かした連携を行う事で、魅力は何倍にもなる事例として参考にさせて頂くと共に、姫路市でも市民が利用しやすい施設と出来るように頑張って生きたいと思います。