小中学生のヘルメット考

昨年の12月に『自転車の安全妨げるドカヘル 多感な中学生への逆教育』とする疋田智氏のコラムを読まれた方は多いのではないでしょうか?まだ読んだことがない、とか、どんな内容?と思われる方は、こちらから一度読んでみてください!
このブログは、この1月~3月にかけて活動してきた中でのまとめとしてUPしています。
FBでの書き込みは1月11日、1月12日、1月13日、1月16日、1月17日、1月31日など、そして佐倉市議の高木だいすけさんとの対談(動画)もあります。
私自身は、自分が自転車に乗るときにはヘルメット被ってますし(当然)、子ども達も被るように言っていますが高校生以上になったらママチャリでは流石に抵抗有るようで、ロードバイクの時には必ず…ぐらいです。
…が、
小学生以下は『法律で着用が義務づけられています』し、中学生だって自転車通学の場合や部活動で移動がある場合には学校の指導上、当然被っていかなければなりません。でも、皆さんの周りの子どもさん達、『ちゃんと』被ってます?
ヘルメットって『被ってさえいれば』良いものではないですよね?
頭を守ることを考えたら、きちんと頭に合ったものを、しっかりと固定して被らないと役に立ちません。
そこで、小中学校『推奨』のヘルメットを見直してみました。
ここで何故『推奨』というかと言いますと、実は小学校では『このヘルメットを被りなさい』という『指定』ではなく、『自転車に乗るときにはヘルメットを被ってくださいね。学校が推奨するのはこちらです』という言い方で、よく言えば保護者が自由に選べるのですが、学校側としては『推奨』という言葉で何かあったときの責任についてお茶を濁している面もあるからです。ですので、これを読んで『子どもには安全なヘルメットを被らせたい』という方は、是非自分自身できちんと子どもの頭にフィットする軽いヘルメットを用意されることをお奨めします
姫路市内では一部(私が確認した中では香寺町のみ)を除いて、ハードシェル型…つまり疋田氏的な呼び方では『ドカヘル』でした。と言うわけで、この『ドカヘル』タイプの学校『推奨』ヘルメットの何が問題か、考えてみましょう!
重さ…600g超えているものが多いです!小学校一年生でほとんどの方が新しく購入するランドセルは重すぎないように…と考えるんですけど、ヘルメットってランドセルより上、子どもの細い首で支えなくちゃいけないんですけど、この重量!因みに過去販売された中で一番軽いランドセルが680gとか…(^^ゞ
この重量を頭に乗せて、自転車に乗り慣れない小学校入ったばかりの子どもが支えきれずフラフラしてるのを見たことありませんか?
サイズ…推奨ヘルメットはほとんどの場合SMLの3サイズ。学校によっては、サイズ展開すらされていないところもあります。で、選びようが無いのでとりあえず一番合いそうなものを被ります…が大抵はブカブカです。
ここで問題になるのは、フィットしていないヘルメットを被っていた場合にどんな事が予想できるか…?
 その1 ヘルメットがずり落ちてきて、前が見えないため転倒に繋がる
 その2 走ってる間に脱げる(被ってる意味ないですね)
 その3 転倒時にヘルメットがクッションの役割を果たさずに、ヘルメット自体の重さで落下速度が上がり、ヘルメット内部で頭を打つ
因みに、フィットしていないヘルメットを被って事故に遭った場合の頭部損傷は、1.96倍という論文もあります。これなら、被らない方がマシかも!?
サイズ的な問題の比較については『学校推奨ヘルメット編』『通常使用しているロードバイク用』でご覧下さい。
ベンチレーション…いわゆる空気穴は当然ありません。なので、夏場になると暑いです!しかも頭って、人間の中で一番血管が集まっている場所ですよね?ここが冷えないと、あっという間に熱中症に!空気が通り抜けずに蒸れる環境って、わざわざ作る必要ないですよね?
カッコ悪い…のは、ヘルメットという機能上、ある程度は仕方ないところですが、上記のように被っていること自体が苦痛だったら余計に『被りたくない』し、被っているのは『カッコ悪い』という発想に繋がってしまいますよね。
実は、ドカヘルタイプのヘルメットって、安い以外にメリットって少ないんじゃない?と思われた方…安い、ですか?
香寺町で小中学生が被っているヘルメットは、実は『ソフトシェルタイプ』…つまり、スポーツ用のヘルメットと同じタイプ(勿論、学童用なのでスポーティーな形ではないですが)の物です。そして、町内で調べたところ、今でもドカヘルタイプも『一応』は置いてあるそうで2200円ですが、ほとんどの場合に選ばれる『軽くて、空気穴があって、サイズ調整用のアジャスタがある』ソフトシェルタイプの値段は2300円。100円しか違わないので、『今更昔のタイプは誰も買わない』とのこと。
小中学校時代に『ヘルメットを被ることでイヤな思いをした』から、後々も『被りたくない』に繋がらないように変えていく必要があると思っています。

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