5月17日〜19日に会派での視察研修に行ってまいりました。
17日は福岡市でのアントレプレナーシップ教育について。
今までのキャリア教育と言えば、将来の働き方を考えるという中に、暗黙で「企業で」という意図が含まれているように感じますが、福岡市でのアントレプレナーシップ教育は「創業」という観点が大きく、かといって「起業」を目的とせず立志精神を養うという点が驚きでした。
また、CAPSという「帽子屋さんを経営してみる」プログラムは、ゲーム感覚の中で子ども達自身が互いに意見交換をする事の重要性や、これまで見えてこなかった個性を尊重できる形で、それぞれの成功体験や手応えに繋がる内容でもあり、キャリア教育の一環として以外で、日常生活でのコミュニケーション能力の向上にも繋がっているように感じました。
更には、立志式を中学2年生で行い自分の将来を考えるという場面を設ける事は、受験を目前に控えた中学3年生の1年間の過ごし方についても、きちんと考える機会になるのではないか、という点も含め、見習うべきところが多いように思います。
様々な地域で「キャリア教育」が行われるようになってきましたが、何が正解か、ではなく全ての機会が、子ども達にとって「自分の生き方を考える」きっかけになることが最も重要なポイントだと感じました。