視察報告~雲南市・森林バイオマスについて

5月10日には雲南市で森林バイオマスについて教えて頂きました。
一般的な森林バイオマスは、木材等をチップやペレットに加工して燃料として活用するということから始まっていますが、雲南市はそれに加えて『高齢化への対応』も含まれていました。
と言うのは、木材等の収集方法がスゴイ。
全国より20年以上早い高齢化、という事で林地残材の収集・運搬作業を『市民参加型収集運搬システム』として地域の方の協力で行い、それに対して1トン当たり6000円分(現金+地域通貨【里山券】)を支給するという形。収集はシステム講習会の受講者を対象としていて、受講者には森林組合のOBの方が多数参加されているとのこと。
つまり、森林組合の第一線から引退した後も、地域で活躍できる場所もあり、参加することで高齢者の方が生きがいや有用感を持つことができるし、林地残材という後々、大雨等での災害の原因も取り除くことができ、しかも地域通貨での支払いを織り交ぜることで地域の商業の活性化にも役に立ち、地域の温浴施設等に木質チップボイラーを採用することで、エネルギー資源としても活用できる。
もともとは森林整備が第一目標とのことでしたが、実際にはうまく森林資源を通して、人も、エネルギーも活用できている事例に感じられました。
こういう、色々な方が幸せを感じられて、しかもメリットの多い政策がどんどん取り入れられるようになれば、各市町村も元気になれるということを学んで、姫路での施策に取り入れていきたいと実感しました。

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