1月30日は館林市の発達障がい者支援事業について視察研修を行いました。
こちらでは、全国的にも珍しい社会福祉課・こども福祉課・健康推進課・学校教育課の4課連携事業を行うことで、自閉スペクトラム症(ASD)の子どもの早期発見と早期療育の開始によって子どもと保護者を切れ目なく支援しておられるとのことでした。
現状では、多くの自治体でASDの子ども達の進学等の際、それまでの情報の引き継ぎが上手く行かずに辛い状況になる場合も見られることから、連携することを前提として事業展開されることは必要性が高いと感じました。
また、事業の中で子どもにのみ焦点を当てるのではなく、保護者アンケートの実施によって保護者へのフォロー体制を充実されたり、日常に関わる機会の多い保育士や教職員等の周辺の大人への研修会を実施されるなど、ASDの子ども達の育つ環境全体への支援体制の整備が行われていました。
一つ気になったのは、ASDに特化している様に感じられたこと。現状では、ADHD等のLD対応や、大人になってからご自身で気が付かれるケース等、ASD以外の方への支援体制の比重がどうなっているのか、という点は多少危惧しました。発達障がい《児》支援に留まらず、発達障がい《者》と冠するからには、そちらへの対応についても充実して頂ければ・・・と願います。