視察報告【観光地における防災対策】

1月31日は伊豆市の西側にある土肥地区の観光地における防災対策について視察いたしました。
観光防災という概念は、東日本大震災以降、観光地においては非常に重要な内容の一つで、私自身もこれまでに本会議で質問しています。
伊豆市土肥地区では地域の方々と非常に密に連携したワークショップや市民集会、各種の意見交換会、オープンハウス等を重ねて全国に先駆けた観光防災まちづくりに取り組んでこられたとのこと。その結果として、地域によっては高台に地域で防災倉庫を設置し、世帯分のテントと1週間分の食料を準備される等、自助・共助の意識が高まったということでした。
また、観光地であるが故に、地震の際には津波の危険性が高いということが観光事業にマイナスに働かないようにということで、津波災害特別警戒区域や津波災害警戒区域に対して、市民公募によって『海のまち安全創出エリア』『海のまち安全避難エリア』という愛称を付けるなど、『危険だからこそ安全に留意して取り組んでいる』というPRに繋げておられるのは、見習うべき事だと実感しました。ジャパン・レジリエンス・アワードの受賞も納得です。

それと同時に、私が一番感心したのは、伊豆市立土肥こども園さんの『津波に冠する避難確保計画』でした。こちらは、一般的な避難計画だけでなく、こども園の先生方が実際に『どこで』『どのようなことが』発生するか、更にはその際に『どうすれば良いか』を考えてまとめられており、しかもとても実践的で細かく想定されていました。お聞きしたところ、こども園では実際のお散歩中等に、突然『避難訓練』が始まるそうで、その際に『現場の保育士さん達』が訓練実施を行って得られたノウハウ等を集約したものだとか。このような『生きた教材』とも言える避難確保計画を目にすることができたのは、非常に勉強になりました。

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