21日は松山市の「まちなか回遊支援施設整備事業」について。
松山市では市長の公約として、待機児童の解消を掲げ、ナント平成21年度から平成24年度の4年間で認可保育所6園の新設と、2園の増改築によって500名の定員増となったとのことでした。ただ、驚いたというかやはりと言うか、定員を増やせばそれまでの潜在需要が顕在化してくるとのことで、待機児童の人数については、500名の定員増にもかかわらずほとんど変わらないとのこと。反対に言えば、それだけ『子育てしやすい街』→『子育て人口の増加』へと繋がっているのでは?と思わせる数字でした。
そんな中で「まちなか回遊支援施設整備事業」の一環として「松山市まちなか子育て・市民交流センター」がH24年3月に整備され、沢山の市民に利用されていると言うことで、視察させて頂きました。ネーミングは、公募により「まちコミュスポットてくるん(まちなかのコミュニティスポット、てくてく歩いてるんるん気分、という意味)」だそうです。
その名の通り、一般の認可保育園に準ずる保育事業だけでなく、託児事業と多目的交流スペースの三本立てて運営されていました。
託児事業に関しては、当日(利用時)窓口受付で最大3時間まで子どもを預かってもらえるとのことで、子どもを持つ保護者がちょっと息抜きにも活用できるので好評とのことでした。
また多目的交流スペースでは、子ども連れ向けの親子イベントだけでなく、高齢者向けのふれあい・いきいきサロン、まちかど消防・救急サロンといった、いろんな方が交流できるイベント等も行われているそうで、開設以来16万人以上の方が利用されていて交流スペースとして定着しているそうです。
また、個人的にすごく着目したのが、ベビーカーや買い物カートの貸出だけでなく、ベビーカーの「預かり」もしてくれている点や、女子トイレに併設された女性用フィッティング・パウダールームの設置。子どもを連れてまちなかを歩いていると、お店によってはベビーカーで入ることが出来ないところもあり、ベビーカーを預かってもらえると、近くまで行ってから子どもだけを連れて行けるけれど、そうでなければあきらめなければならない場合もあります。また、子どもを連れていると、子どもに着ている服を汚されることも・・・(^^;) そんな時に、子どもは着替えさせることが出来ても、自分が着替える場所が確保できないことを考えると、非常に有難いな、と思いました。
そんな子ども連れにも優しいまちは、子ども連れだけでなくいろいろな方にとっても優しいまちとして、市民に愛されるまちになるのだろうな、としみじみ実感し、姫路もそうありたい、と強く願いました。
ちなみに…今回、初めて副委員長の立場で、視察の進行を任せて頂きました。不慣れな面も多く、委員の方や松山市の方にも色々とお心遣い頂きましたことに感謝申し上げますとともに、とても良い経験をさせて頂きましたことにお礼を申し上げます。